SVGとは?メリット・デメリットからJPG/PNGへの変換方法まで徹底解説
> SVGとは?メリット・デメリットからJPG/PNGへの変換方法まで徹底解説
SVG(Scalable Vector Graphics)は、現代のWeb開発において欠かせない画像フォーマットです。レスポンシブなアイコン、鮮明なロゴ、データビジュアライゼーションなど、従来の画像形式では実現できない多くの可能性を秘めています。
しかし、「SVGとPNGはどう違うの?」「どうやって作ればいいの?」「SNSにアップできない時はどうすれば?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
このガイドでは、SVGの基礎知識から、実践的なコーディング、パフォーマンス最適化、そして必要な時にJPGやPNGに変換する方法まで、Web制作者が知っておくべき全てを網羅しました。
> SVGとは?なぜこれほど重要なのか
SVGはScalable Vector Graphicsの略で、XML形式のテキストで記述された「ベクター画像」です。JPEGやPNGが「色のついた点(ピクセル)の集まり」であるのに対し、SVGは「数学的な計算式」で図形を描画します。
この違いが、SVG最大のメリットである**「無限のスケーラビリティ」**を生み出します。
スマートフォンの画面をピンチアウトして拡大した時、通常の写真はジャギジャギにぼやけてしまいます。しかしSVGは、どれだけ拡大しても、常にエッジが滑らかで鮮明なままです。

SVGの主なメリット
- 解像度フリー:Retinaディスプレイでも4Kモニタでも常に高画質。
- ファイルサイズが軽量:シンプルな図形やロゴなら、数KBで済みます。
- 編集が容易:テキストエディタで直接コードを書き換えられます。
- SEOに強い:中身がテキストなので、Googleが内容(文字情報など)を読み取れます。
- CSS/JSで操作可能:色を変えたり、アニメーションさせたりと、Web技術と相性抜群です。
> SVGの歴史と現在
SVGの歴史は意外と古く、1999年にW3Cによって開発が始まりました。その後、2003年にSVG 1.1が勧告され、長らく標準として使われてきました。
かつてはブラウザの対応状況にばらつきがありましたが、現在では**主要なすべてのブラウザ(Chrome, Safari, Firefox, Edge)**で完全にサポートされています。もはや「表示されないかも」という心配をする必要はありません。
> SVGの「中身」を見てみよう
SVGの実体は、ただのテキストファイル(XMLコード)です。基本的な構造は以下のようになっています。
<svg width="200" height="200" xmlns="[http://www.w3.org/2000/svg](http://www.w3.org/2000/svg)">
<circle cx="100" cy="100" r="50" fill="#3B82F6" />
<rect x="50" y="50" width="100" height="100" fill="#10B981" />
<text x="100" y="30" text-anchor="middle" fill="#1F2937">
Hello SVG!
</text>
</svg>
このように、<circle>(円)や<rect>(四角形)といったタグを並べるだけで、ブラウザがそれを解釈して描画します。Photoshopのような画像編集ソフトがなくても、メモ帳さえあれば画像が作れるのです。
> 主なSVG要素(基本図形)
SVGには、図形を描くための専用タグが用意されています。
<circle>: 円を描きます。中心点(cx,cy)と半径(r)を指定します。<rect>: 四角形を描きます。rxを指定すれば角丸も可能です。- **
<line>/<polyline>**: 直線や折れ線を描きます。 <path>: SVGにおける万能ツールです。直線、曲線、複雑な図形など、あらゆる形状を「コマンド」で記述できます。Illustratorなどのソフトで書き出すと、多くの図形はこの<path>になります。
> 実践:WebサイトでのSVG活用シーン
1. アイコンシステム
現在、多くのWebサイトでアイコンにSVGが採用されています。PNG画像だと「1倍用」「2倍用(Retina)」と複数の画像を用意する必要がありますが、SVGならたった1つのファイルで済みます。色もCSSで自由に変えられるため、マウスオーバー時の色変化なども簡単です。
2. 企業ロゴ
ロゴは企業の顔であり、どんなサイズでも美しく表示される必要があります。SVGなら、ヘッダーの小さなロゴから、フッターの大きなロゴまで、1つのファイルを使い回せます。
3. データビジュアライゼーション(グラフ・チャート)
グラフの棒や折れ線をSVGで描画することで、数値データを正確に視覚化できます。各要素が独立しているため、「棒グラフにカーソルを合わせたら数値を表示する」といったインタラクションも実装しやすいのが特徴です。
4. アニメーション
CSSやJavaScriptと組み合わせることで、ローディングアイコンを回したり、イラストを動かしたりできます。GIFアニメーションよりも軽量で、画質も劣化しません。
> プロジェクトでのSVG実装方法:4つのパターン
WebページにSVGを表示するには、主に4つの方法があります。
<img>タグ:最も手軽な方法です。
<img src="icon.svg" alt="設定アイコン" />
-
インライン埋め込み:HTMLに
<svg>...</svg>コードを直接書きます。CSSで色を変えたい場合はこの方法がベストです。 -
CSS背景画像:装飾として使う場合に適しています。
.icon { background-image: url('icon.svg'); }
<object>タグ:外部ファイルを読み込みつつ、スクリプトも動かしたい特殊なケースで使います。
> パフォーマンスの最適化(軽量化)
IllustratorやFigmaから書き出したSVGには、実は「表示には不要な情報(メタデータやコメント)」がたくさん含まれています。これらを削除するだけで、ファイルサイズを**30%〜50%**も削減できることがあります。
- SVGO: コマンドラインで使える定番の最適化ツール。
- SVGOMG: ブラウザ上でドラッグ&ドロップするだけで最適化できる便利なツール。
Webサイトの表示速度を上げるためにも、本番環境にアップする前には必ず最適化(Minify)を行いましょう。
> SVG vs その他の形式:使い分けの基準
「結局、いつSVGを使えばいいの?」という疑問への回答がこちらです。
| 特徴 | SVG | PNG | JPEG |
|---|---|---|---|
| 得意な画像 | ロゴ、アイコン、グラフ | 複雑なイラスト、スクショ | 写真 |
| 拡大縮小 | 得意(劣化なし) | 苦手(ぼやける) | 苦手(ぼやける) |
| 透明背景 | 対応 | 対応 | 非対応 |
| ファイルサイズ | 単純な図形なら最小 | 中〜大 | 写真なら最小 |
- SVGを選ぶべき時: ロゴ、アイコン、図解、グラフ。
- PNGを選ぶべき時: 色数が多く複雑なイラスト、背景透過が必要な写真以外の画像。
- JPEGを選ぶべき時: 写真、グラデーションが複雑な画像。
> 【重要】SVGをJPGやPNGに変換すべきケースとは?
ここまでSVGの利点を解説してきましたが、**「SVGではダメな場面」**も確実に存在します。その場合は、適切なツールを使ってSVGをラスター形式(JPG/PNG)に変換する必要があります。
1. SNSへの投稿
Twitter(X)、Facebook、InstagramなどのSNSは、SVGファイルのアップロードに対応していません。せっかく作ったロゴや図解をシェアするには、PNGやJPGへの変換が必須です。
2. メールマガジン
GmailやOutlookなどのメールクライアントは、セキュリティ上の理由からSVGを表示しないことが多いです。メールに画像を埋め込むなら、PNGが安全です。
3. 印刷物(DTP)
印刷所への入稿データやOffice文書(Word/PowerPoint)では、SVGが正しく表示されなかったり、印刷時にレイアウトが崩れたりするリスクがあります。高解像度のPNGに変換しておくのが無難です。
4. 一部のレガシーなCMS
古いシステムや特定のブログサービスでは、アップロード可能なファイル形式が「jpg, png, gifのみ」に制限されていることがあります。
> まとめ
SVGは、現代のWebデザインにおいて最強のツールの一つです。その仕組みを理解し、適切に使いこなすことで、美しく、軽量で、レスポンシブなWebサイトを作ることができます。
しかし、すべての場面でSVGが使えるわけではありません。SNS投稿や資料作成など、**「どうしてもPNGやJPGが必要」**というシーンに出くわすこともあるでしょう。
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このガイドは、開発者がSVGフォーマットの全機能を理解し活用できるよう、SVG2IMGチームによって作成されました。ご質問やご提案がありましたら、ぜひお聞かせください。