SVGのpx・mm・ptとPDFページサイズの換算方法
1px=0.75ptを基準に、viewBoxと物理寸法の違い、A4・Letterの数値、画像PDFの有効DPIを整理します。
目次
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SVGではpx、mm、cm、in、ptを指定できます。一方、PDFはページ寸法を主にポイントで扱います。単位を省略した数値をミリだと思い込むと、A4を作ったつもりでも小さなPDFになります。
SVG2IMGではブラウザーのCSS単位に合わせ、次の関係で換算します。
96 CSS px = 1インチ、72 PDF pt = 1インチ。したがって1 px = 0.75 ptです。
単位の対応表
| 単位 | 換算 |
|---|---|
| 1 in | 96 px |
| 1 in | 72 pt |
| 1 px | 0.75 pt |
| 1 mm | 約3.7795 px |
| 1 pt | 約1.3333 px |
この換算はページの物理寸法を決めます。ベクターパスの画質を決めるDPIとは別の話です。
210×297だけではA4にならない
次のSVGは幅210px、高さ297pxです。
<svg width="210" height="297" viewBox="0 0 210 297">96 DPI基準では約55.6 × 78.6 mmしかありません。A4を指定する場合は単位を付けます。
<svg width="210mm" height="297mm"
viewBox="0 0 210 297">widthとheightが用紙寸法を示し、viewBoxは内部の座標範囲を示します。この例では分かりやすく同じ数値にしていますが、1座標単位が常に1mmという意味ではありません。
viewBoxとページ寸法の役割
例えば次のSVGを考えます。
<svg width="100mm" height="50mm" viewBox="0 0 1000 500">PDFページは100 × 50 mmです。図形は1000 × 500の座標で作られ、ページに合わせて縮小されます。
viewBoxを変えると、表示範囲、ズーム、切り抜き方が変わります。widthとheightを変えると、PDFの物理サイズが変わります。
よく使うページ寸法
| 用紙 | mm | 96 DPIのpx | PDF pt |
|---|---|---|---|
| A4縦 | 210 × 297 | 793.70 × 1122.52 | 595.28 × 841.89 |
| A4横 | 297 × 210 | 1122.52 × 793.70 | 841.89 × 595.28 |
| A5縦 | 148 × 210 | 559.37 × 793.70 | 419.53 × 595.28 |
| US Letter | 215.9 × 279.4 | 816 × 1056 | 612 × 792 |
PDFビューアーは表示値を丸めるため、0.1mm程度の差が出ることがあります。
カスタムpxを指定した場合
800 × 600pxを指定すると、PDFは600 × 450pt、約211.7 × 158.8mmになります。Webやスライド用の比率を保つには便利ですが、A4などの規格サイズにはなりません。
印刷サイズが決まっているなら、元のSVGにmm、cm、in、ptを指定し、変換画面では元サイズを選ぶ方が判断しやすくなります。
ページサイズとDPIを混同しない
ベクターPDFのパスには固定DPIがありません。プリンターの出力解像度に合わせて線が計算されます。画像PDFはピクセルを持つため、有効DPIを計算できます。
有効DPI = 画像の横px ÷ ページ幅(in)A4の幅は約8.27インチです。2480pxなら約300 DPI、1240pxなら約150 DPIです。
画像PDFへの切り替え時、SVG2IMGは300 DPIを目標にします。ただしブラウザーのメモリ負荷を抑えるため最長辺は4096pxです。ポスターなど物理サイズが大きいページでは、実際のDPIが下がります。
サイズが合わないときの確認順
- ルート
<svg>のwidth、height、viewBoxを見る。 210と210mmを取り違えていないか確認する。- デザインツールがアートボードではなく選択範囲を書き出していないか調べる。
- 物理単位が入っているSVGでは元サイズを選ぶ。
- ビューアーの「ページに合わせる」表示ではなく文書プロパティを見る。
- 最終寸法でテスト印刷する。
印刷入稿では、寸法に加えて塗り足し、トンボ、セーフマージン、CMYK、フォント、PDF/Xの指定を確認してください。SVG PDF 変換ツールはSVGの物理単位をページへ反映しますが、印刷会社固有の入稿条件は専門ソフトで仕上げる必要があります。